小児口腔機能発達不全症とは

口腔機能発達不全症とは「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができておらず、明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的な関与が必要な状態のことを言います。

全国の小児を対象とした調査から口呼吸が疑われる小児は31%認められ、増年により口呼吸者は増加しています。口呼吸の継続は、口唇閉鎖力の発達を阻害し、舌圧との不均衡を引き起こすため、小児期の口唇閉鎖不全は、将来的には顔面軟組織形態や歯列咬合の異常を引き起こす可能性が高いと言われています。口唇閉鎖力の発達遅延を早期に検査・診断し、口唇のトレーニングを行うことで、小児の口腔機能発達不全症を改善できると考えられています。

小児口腔機能発達不全症のチェック項目

口腔機能発達不全症は、保護者の方や本人が気づいていない事が多く認めらます。口腔機能発達不全症が疑われる状態はいくつかありますので、以下のチェック項目に当てはまるか確認してみてください。

  • 歯の生えるのが遅い
  • むし歯がある
  • 食べる時間が長すぎる、短すぎる
  • 片側だけで嚙んでいる
  • 飲み込むとき舌を出す
  • 食べる量・回数が多すぎたり、少なすぎたりする
  • 発音がおかしい
  • 口が開いている
  • 指しゃぶり、爪かみ、唇を噛むなどの癖がある
  • やせ、または肥満
  • 口呼吸
  • 睡眠時いびきがある

  

口腔機能発達不全症の検査

口唇圧検査

習慣的に口呼吸をしているお子様は、歯並び・骨格への影響、食べ方への影響、口腔内の乾燥によるむし歯や歯周病への影響、のどの乾燥によるアレルギー疾患などへの影響があります。口唇圧を測定することにより、口を閉じる力がどれくらいあるのかを測りトレーニングの内容を決めていきます。

舌圧測定

舌の位置は歯列や、飲み込み、に影響がでます。舌圧を測定し、舌の可動域や形、習慣的な飲み込む動きを確認し、トレーニング内容を決めていきます。

口腔機能発達不全症へのトレーニングの例


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